納豆をテーマにした寄席(991204)


1999年12月4日に鎌倉の浄智寺で「いぎょうしゅ寄席」が開催されました。
北かまくら去来庵店主の方より「納豆を主題にした催し」というご案内をいただき、いそいそとお寄せいただきました。
出演は講談師宝井琴梅師匠、陶芸家松沢三四郎先生、大力納豆(のたぶん女将)坂詰直枝さん、前座に宝井梅干さん、と言った面々です。

当日はおよそ70名が訪れお寺の会場も満席でした。


宝井琴梅師匠
琴梅師匠は食と農について深い造詣とこだわりと、ちょっと何かをぬいた個性(?)を活かし、楽しい納豆誕生物語を講談にて演じてくださいました。
松沢三四郎 先生
松沢先生はサッポロビール創立50周年を記念した「究極のビアマグ」を制作され脚光を浴びた方ですが、今回はこのために志野焼により「究極の納豆鉢」を制作されました。 私も一つ求め使わせていただいておりますが、練る勢いに関わらず全くこぼれませんし、練って強く糸引いた納豆も納豆を手元に注ぎ取る際に、糸が一本にまとまるのでスッと切ることができ気持ちよい素晴らしい出来です。

大力納豆(のたぶん女将)坂詰直枝さん
大力納豆さんは「新鮮な納豆とは、賞味期限とは」を教えていただきました。 一般に納豆やさんは小売店が喜んでもらうために、賞味期限を長くするように考えているそうです。 それは、必ずしもホントに美味しく食することが出来る期限と一致するとは限らないと言う指摘をいただきました。 坂詰さんは練っていかに糸を引くかが新鮮さの指標であるとおっしゃってました。 引いた糸でまとまり、器から箸で持ち上げることが出来ると言うことを実演されました。 糸でまとまった納豆のひとかたまりを箸で右側に持ち上げて、左手に持った器に納豆の一粒も残ってませんと言うように左に掲げ内側を示した瞬間には、皆の驚きの歓声を呼びました。

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